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第四十二話 天照の岩戸

last update publish date: 2025-10-07 07:17:47

第四十二話    天照《あまてらす》の岩戸《いわど》

采が部屋に引きこもって二日目、菖蒲と勝来が采の部屋の前に正座をしている。

「お婆……もう出てきておくんなんし……梅乃も大丈夫ですから」

いくら二人が説得しても采は姿どころか返事さえしない。

「困ったわね……」 菖蒲がぼやくと文衛門がやってくる。

「まだダメかい?」

「はい……返事すらなくて……」 菖蒲が息を落とす。

これには文衛門も困った顔をしていた。

梅乃は元気になって二階の部屋を掃除していた。

采が引きこもって妓楼の空気が変わり、小夜や古峰も意識をしている。

『チラッ―』 横目で梅乃を見る。

 梅乃は表情を変えず、一生懸命に掃除をしていた。

「さて、次は勝来姐さんの部屋か……」 梅乃は雑巾を絞り、

「勝来姐さん……失礼しんす」 襖を開ける。

 「さ 小夜ちゃん……これからどうなるんだろ……?」 古峰は梅乃と采の関係を心配していた。

 小夜は無言で廊下の雑巾がけをしている。

掃除が終わり、梅乃たちは一階におりてきた。 大部屋は静まり返っている。

「姐さんたち、どうしました?」 梅乃は目をパチパチさせる。

「……」 妓女たちは黙
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